控えめ

髭爺

2007年09月01日 11:18

嘗て、日本女性を表しておりました。

500年程前、
文武両道の名将に太田道灌という方がおられました。
江戸城を築城した事でも有名な人物です。

若かりし頃、ある日鷹狩りに出かけてて俄か雨にあってしまい、
みすぼらしい1軒家を見つけ、蓑の借用を申し出ました。
所が、応対した年端もいかない少女は、
奥より、蓑ならず1輪の山吹の花を手にし差し出したのです。

怒って帰った道灌が、その事を近臣の者に話すと、

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(蓑)ひとつだに なきぞ悲しき

と言う古い歌があることを告げられました。

驚いた道灌は、自分の思慮の無さと不明を恥じ、
以後、歌道に精進したという一説があります。

少女の控えめな態度が見え隠れ致します。

又後に、道灌は讒言に遭い暗殺されました。

暗殺者は、道灌の類稀なる歌の才能を聞き及んでおり、
槍で刺した時に、

「かかる時 さこそ命の 惜しからめ」

と上の句で問いかけました。

すると、道灌は、

「兼ねてなき身と 思い知らずば」

と、下の句で返し息絶えたと伝えられております。

人の一生は、斯くあるべきとしみじみ感じられる今日この頃。

日本の女性の皆様に、心も美しく清らかであってと願うは、
私ばかりでありましょうか。

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